2014年10月16日
少額の立て替え(大橋直久)
「細かいのがないから、一緒に払っておいて」とか1万円札しかないから、ちょっと立て替えておいて」と言う人がいる。
昼休みや会社の帰りに、喫茶店や立ち食いそば屋やコンビニに立ち寄ったときだ。
そういうときには「いいよ」というわけだが、コーヒー代の一八〇円とか、てんぷらそばの三五〇円とか、一〇〇円ショップで立て替えた一〇〇円は、なかなか返ってこない。
忘れているのか、返すつもりがないのか……。
貸したほうも金額が小さいだけに、かえって催促しにくい。
返してもらいたいのだけれど、催促することによって、「小さいことにこだわって……、ケチな奴だ」とか「小者だな」と思われたくないからだ。
それと、貸した金額が小さいと、お金を貸したということを自分で忘れてしまっていることもある。
そのことは、二、三日たってから「はい、これ」などと言って一八〇円を出されると、「何これ?」と怪認な顔をしたりすることからもわかる。
大橋直久(ホスピタルマナー)
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