2015年10月24日
大橋直久「暮らしていくうえでの最低水準の生活」
最低生活とは、文字どおりに言えば、今日のわれわれが暮らしていくうえでの最低水準の生活のことであるが、これには2つの意味がある。
1つは人間が生活するために、最低限肉体を維持できる程度のものであり、これを生理的最低生活という。
これ以下の生活となると、人間は死ぬよりほかない。
しかし、今日社会で生きていくためには単に肉体を維持するだけでなく、生活を維持していくための費用が必要である。
これを満たすことで初めて社会的人間として生きていけるのである。
この意味での最低生活は生理的なものよりも上位にあるので文化的最低生活という。
そして、文化的最低生活が満たされるための費用が最低生活費として計算され、世帯ごとに最低水準以上の社会生活を送っていけるよう保障されることが、社会保障そのものの根本なのである。
大橋直久(ホスピタルマナー)
1つは人間が生活するために、最低限肉体を維持できる程度のものであり、これを生理的最低生活という。
これ以下の生活となると、人間は死ぬよりほかない。
しかし、今日社会で生きていくためには単に肉体を維持するだけでなく、生活を維持していくための費用が必要である。
これを満たすことで初めて社会的人間として生きていけるのである。
この意味での最低生活は生理的なものよりも上位にあるので文化的最低生活という。
そして、文化的最低生活が満たされるための費用が最低生活費として計算され、世帯ごとに最低水準以上の社会生活を送っていけるよう保障されることが、社会保障そのものの根本なのである。
大橋直久(ホスピタルマナー)
2015年10月14日
医療の機会均等問題
国民皆保険が実現して以来、全国民が医療保険で必要な医療が受けられるようになった。
しかし現実には、離島や山間の農村などには近所に医療機関がないために、医療を受けることが困難な人々が多く存在する。
つまり、全国民に平等に保障されるべき医療受給機会に不平等が生じて医療を十分に受けられないことがある。
このような不平等が生じないように医療機関を全国的に配置して、医療受給機会均等の実現が望まれる。
(2)最低生活
国家が公的な制度として社会保障を行うとき、基本的には国民に文化的最低生活を保障することから社会保障は出発すると考えなくてはならない。
では、最低生活とは一体何かということが問題となる。
大橋直久(ホスピタルマナー)
しかし現実には、離島や山間の農村などには近所に医療機関がないために、医療を受けることが困難な人々が多く存在する。
つまり、全国民に平等に保障されるべき医療受給機会に不平等が生じて医療を十分に受けられないことがある。
このような不平等が生じないように医療機関を全国的に配置して、医療受給機会均等の実現が望まれる。
(2)最低生活
国家が公的な制度として社会保障を行うとき、基本的には国民に文化的最低生活を保障することから社会保障は出発すると考えなくてはならない。
では、最低生活とは一体何かということが問題となる。
大橋直久(ホスピタルマナー)