2014年06月12日

世界を魅了していた文化(大橋直久)

英米文化の前、世界を魅了していたのはフランスの文化である。

18世紀、各国の君主や貴族はルイ王朝の曲ハ雅さに憧れ、フレデリック大王やエカテリーナ女帝に示されるように、日常生活の中でもフランス語を話し、フランス料理を食べ、フランスの礼儀作法を身につけようとしていた。

宮殿や館を美しく飾るため、フランス人の芸術家や工芸家のところにはヨーロッパ中から注文が殺到した。

そして、今日の日本の英会話学校の盛況に似て、人に言葉を教えた経験のないフランス人達が、ただフランス人であるというだけの理由で、フランス語やフランス風の礼儀作法の教師として、ヨーロッパ各地の貴族や金持ちの家に雇われるというありさまだった。

特にポーランドやロシアでは、お国言葉は野蛮きわまるとして貴族はフランス語しかしゃべらないため、出稼ぎのフランス人にとっては絶好の稼ぎ場になっていた。

あるフランスの外交官は、「暑い国々で虫がたくさんふってくるように、ロシアにはフランス人がワンサとやってくる」と書き残している。

大橋直久(ホスピタルマナー)


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Posted by 大橋直久 at 03:13 │大橋直久