大橋直久：ホスピタルマナー教室

大橋直久（ホスピタルマナー講師）です。

病院へ赴き、職員のマナーの徹底指導をしております。

患者様が来るのを待つ時代は終わりました。病院にも職員のサービスが要求されるのです。

****大橋直久ホスピタルマナー講座より抜粋****

「世の中に寝るほどラクなことはなし。浮き世のバカは起きて働け」と、どこかの川柳にもありました。

横になって何もせず、とは言わないまでもなにごとにもじっとして現状維持で、波風たてない人生の方が、たしかにラクではありましょう。

けれど、私がいつも受け取るたびにゾッとする挨拶状があります。

「おかげさまで三十年大過なくすごし、このたび退職・・・」というものです。

「大過」ないことは、一見したら「よいこと」には違いありません。

けれどよく見ると一色に見えるその言葉の中に二つの色が隠されているのではないか、と私は思うのです。

「何もとりたててしなかったから大過なかった」という消極的な「大過なし」なのか、「いろいろ挑戦してみました。

皆様のおかげと自分の努力の結果でうまくいったので大過ありませんでした」という積極的な「大過なし」なのか、そこが問題だと思うのです。