2016年04月04日
大橋直久「六畳文化賛歌」
子どもの遊びに寛容さを失っている現代の大人たちは、団地の階段や土手、道路などで子どもが遊ぶことを厳禁している。
団地内の緑地帯に植えてある木にのぼることも絶対禁止。
少しばかりの芝生地も立入禁止。
子どもたちが、屋外で少しでもいたずらをすれば、あちこちの大人の目が光り、叱責が四方から飛んでくる。
もはや、外には子どもの世界はないのである。
その結果、子どもたちは、やむなく六畳の狭いスペースで遊ぶようになり、行動半径も六畳の域を出られないようになっている。
これは、鳥カゴの中で生まれ、鳥カゴの中で育った小鳥が、カゴから出ても、大空へ飛んで行くことができないのと同じ現象といえるだろう。
こう考えると、いまの大人は、子どもたちに対して、随分、無責任な環境をつくっていることになる。
大人たちは、狭いながらも楽しいわが家、などと歌いながら、六畳単位の小さな幸福を願っている。
いまの子どもたちは、このような、六畳文化賛歌の中で生活しているのだ。
大橋直久(ホスピタルマナー)
団地内の緑地帯に植えてある木にのぼることも絶対禁止。
少しばかりの芝生地も立入禁止。
子どもたちが、屋外で少しでもいたずらをすれば、あちこちの大人の目が光り、叱責が四方から飛んでくる。
もはや、外には子どもの世界はないのである。
その結果、子どもたちは、やむなく六畳の狭いスペースで遊ぶようになり、行動半径も六畳の域を出られないようになっている。
これは、鳥カゴの中で生まれ、鳥カゴの中で育った小鳥が、カゴから出ても、大空へ飛んで行くことができないのと同じ現象といえるだろう。
こう考えると、いまの大人は、子どもたちに対して、随分、無責任な環境をつくっていることになる。
大人たちは、狭いながらも楽しいわが家、などと歌いながら、六畳単位の小さな幸福を願っている。
いまの子どもたちは、このような、六畳文化賛歌の中で生活しているのだ。
大橋直久(ホスピタルマナー)
Posted by 大橋直久 at 16:10
│大橋直久