よくやった(大橋直久)

大橋直久

2014年11月05日 01:02



一番短くてズバリ切り出すほめコトバは、「よくやった」である。

作業のでき映え、目標達成への努力、販売成績の向上、アイディアの提案、苦情の処理、難しい顧客の説得など、部下がしたことをズバリ一言で、「よくやった」。

このコトバで部下は今までの苦労が一気に吹っ飛んでしまうものだ。

ところが上司のなかには、こういう簡単な一言でも口に出せない人がいる。

照れくさいという面もあるが、ほめたことで増長する、図に乗るという懸念があるからだろうが、認められる側にとってはやはりほめられたいのである。

図に乗るかどうかはほめコトバのあとでコントロールすればよい。

上司と部下の関係ではないが、松本清張氏の小説『眼の壁』にこんな場面がある。

一介のサラリーマン萩崎龍雄が、手形のパクリ詐欺にあって自殺した上司の仇をとるために苦心惨憺して犯人(右翼の巨頭、舟坂英明)を追いつめていった。

大橋直久(ホスピタルマナー)

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