チャンスという映画(大橋直久)
何年か前に、今は亡き名優、ピーター・セラーズが主演した作品で、という映画があった。
日本での題名は、『チャンス』だったと思う。
この物語は、ある金持ちの大邸宅に何十年間も雇われていた庭師が、あくまでも自然で少しも飾らず、マイペースで、それこそひょうひょうと生き抜いたために、その人徳から最後にはアメリカ大統領候補にまで推されてしまう、といった現代人に対する強烈な皮肉がこめられている作品だった。
われわれ日本人は、他の諸国民に比して、かなり情緒的なところがあり、ヒステリックな人たちが多い。
ヒステリーというのは自分のことを飾り立て、実力以上にみせようとする特徴がある。
最近のわが国では、男性の女性化といった傾向が目立ってきている。
ヒステリーは女性の専売特許ではなく、今や多くの男性にもみられる。
その性癖をいくつか挙げてみよう。
大橋直久(ホスピタルマナー)
関連記事