大橋直久「女性の気持ちを逆なでする禁句はロにしない」

大橋直久

2015年09月29日 01:02

自分では、それほど深い意味もなく、なに気なく口をついて出たことばが、相手の女子社員に「許せない!」と思わせるほど傷つけることがあります。

〈まだ、お嫁にいかないの?〉「なあーんだ、まだ、お嫁にいかなかったの?」。

これは、男子社員にとっては軽いあいさつがわりの発言。

しかし、女子社員、それもハイミスにとっては、大きな侮辱と受け取られますから禁句。

〈女のくせに〉なにかというと、女子社員に向かって、「やっぱり女だな」とか、「女のくせに、その口のきき方は……」といったいい方をする男子社員がいるものです。

「女のくせに」の形容は、日本男児の口ぐせの一つでもありますが女性の立場からいえば、差別用語であり、屈辱的に響くことばです「女のくせに」ということばは、なにか、男性の側に都合の悪い場合などの逃げ口上として使われます。

やはり、女は男より劣る、嫁のもらい手がないそ等々、男子としての自分を優位にしておきたいときに使われるのです。

女性が屈辱的に感じても無理もないのです。

これを逆の立場からいえば、能力に欠ける男子社員ほど「女のくせに」を連発するということです。

「女のくせに」とは、男子社員として、自分の劣っていることを証明することばと、肝に銘じておきたいもの。

大橋直久(ホスピタルマナー)

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