2016年11月19日

「床の間と生け花」

近頃盛んなフラワーアレンジメントとは一味違う、日本の伝統的な生け花。

外国でも注目されていて、「IKEBANA」として国際語にもなっている。

華道の技術である、生け花のもととなる投げ入れ花が始められたのは、平安時代のことである。

貴族たちはルールにもとらわれず、花を楽しんでいた。

室町時代になって、武士たちの住まいである「書院造り」の家に床の間が設けられると、生け花は飛躍的な発展を遂げる。

美術品と同様、床の間に生け花も飾られたということは、両者が同じくらいの評価を受けたということである。

室町幕府の将軍・足利義政は、将軍家の美術工芸品の管理や、また公式行事の際に花を生けたりすること、茶会や歌会の準備を「同朋衆」と呼ばれる人々に任せ、これを庇護した。

彼らは、床の間とのバランスをとりながら、生け花のルールをつくっていった。

大橋直久(ホスピタルマナー)



同じカテゴリー(マナー)の記事
 「すばらしいカップルの条件」 (2019-01-20 09:07)
 「見合いの服装・席次」 (2018-08-20 12:00)
 「仏前結婚式の進行 その2」 (2018-05-26 09:57)
 司会者のマナー (2018-03-09 14:25)
 「結婚のお祝いの品物の包み方」 (2018-01-18 08:00)
 「両親の結婚式・披露宴にのぞむ服装 その1」 (2017-12-08 16:12)

Posted by 大橋直久 at 00:00 │マナー